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20080319


物語詩「cards!!」 第2篇


   背後から、その侵食は始まった。
   気が付けば、「巻き込まれてる」より「巻き込んでる」側に居た。

   強さだけが正義だ、と。
   そう云うしか生きる術の無い この集団の中で、
   何を【理由】にして、私は生きようとしている…?

   大切なモノさえ、忘れた。
   守るべきモノなんて、知らない。
   笑い合える仲間が()るワケでもナシ。
   自分が何故 存在するのかも、分からないまま。

   生まれてくる恐怖は、誰が導いた?
   神聖に見える その導師は、ダレが化けたモノ?
   人々に恐怖を植え付け、助けるフリする者。


   背後から、侵食は始まった。
   気が付けば、「今」と「昔」と どっちが【本性】だったか分からなくて。

   迷ったのではなく、見失った。
   探すよりも、新しく創り出す方がマシな気がした。


   背後から侵食が始まり、凡てが埋まった。
   今の私は ただのK。
   同じ絵柄(スーツ)のAを(ホフ)った罪で追われている。

   仕組んだのは【ダイヤのJ】。
   その正体が、【 番 外(J o k e r 】だと知ったのは、極 最近のコト。
   ヤツを見つけて理由を吐かせても、何一つ解決しない。
   犯した覚えの無い罪は、他の誰にも証明デキず…。
   分かっているから、嗤ってる。
   知っているからこそ、ヤツは嗤う。


   笑いたければ、笑えば良い。
   その声を頼りに、私は貴様(オマエ)を攫いに行く。

   その【番外】という称号を奪ってやる。
   その貼り付いた笑みを剥がしてやる。

  【絵付き】と呼ばれる理由を、見せてやろう。



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