file.542;『閂ロック』


20070721


        タイムカプセルのように無限を願った。

        その崩れ去ったバショを、
        誰が正確に覚えているだろう…?

        その崩れ去ったバショを、
        誰が正確に思い出せるだろう…?

        其処には、確かに太陽があって。
        其処には、確かな人々が居て。
        其処には、確かに思想と信条が溢れていた。

        ボクらと同じように、
        仕合せを願って生きていたのでしょう。
        きっと。

        誰だって、何かを作った。
        誰だって、家族と過ごした。
        誰だって、仲間で集まった。
        誰だって、信じる神を祀った。

        天地の運行が、世界の中心だった。
        星が月が、夜の世界の王だった。
        太陽と共に、生活があった。

        誰もが小さな願いを抱いて生きた。
        誰もが小さな諍いを、一つくらいは経験した。
        誰もが小さな未来に、希望を描いた。

        多分、そう。
        きっと そう。
        だから、ボクらも言葉で残そう。
        きっと未来に残るよう。

        家の中に、紙束 全部 突っ込んで。
        それから、閂でロックして。

        タイムカプセルに無限が あるなら、
        タイムカプセルのように、∞ に。



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