file.511;『地図に記す友人:♀』


20070427


        思い出すキズは、どちらが先に手を出したんだっけ…?
        静かに流れる時間が、思い出にヴェールを掛ける。
        躓く度に、誓いを改めた。
        信じていたモノが崩れた時でさえ、キミは傍に居てくれたのに。

        薄れゆく記憶が次第に、
       【思い出】という名のウソを刻み付けてゆく。
        誰との体験(コ ト)だったか忘れそうになる。
        時々、ソレが哀しい。


        思い出すキズは、どちらが先に云い出したんだっけ…?
        穏やかに過ぎる時間が、思い出にヴェールを掛ける。
        躓く旅を繰り返してきた。
        信じていたモノを失くした時でさえ、キミは此処に居てくれたのに。

        薄れゆく記憶は次第に、
       【思い出】という名の過去を沈め溶かしゆく。
        誰の体験(コ ト)だったか忘れそうになる。
        時々、ソレが切ない。


       「ありがとう」と、一言。
        聞こえてはいないでしょう…?
        だから。

       「ありがとう」

       【♀】と、一つシルシを付ける。
        ボクは そっと地図を畳み、旅嚢(リョノウ)に仕舞うんだ。



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